まずは奨学金とは何なのか

奨学金制度とは、優れた学力、能力を持ってる場合、進学に対する意欲を持っている場合、家庭の経済的な理由により進学が難しいなどの場合に、国や育英団体などが学費の一部を負担、または融資する制度を指します。

更には、国、都道府県、市区町村が行う公的なものと、学校や育英団体などが行う民間のものとに分かれます。

国の奨学金として日本学生支援機構があり、都道府県のものとしては、学生本人の居住地であったり、学校の所在地などの条件はありますが、全国47都道府県にて奨学金制度があります。

奨学金は、ローンであり借金である事に変わりはありませんが、教育ローンとはその存在意義が異なります

奨学金は学生本人の名義で借りるものであるのに対して、教育ローンはその学生の保護者の名義で借りるものであり、教育ローンに関しては、ローンに関する審査の対象も保護者になります。

一方で奨学金の審査は、前述した学力や意欲、経済的理由などの条件を学生本人が満たしているかどうかが問われます。

いずれにしてもローン、借金である事には変わりはありませんが、奨学金はあくまで借り入れを希望している学生主体に審査が行われ、融資が行われるものであると言えます。

この制度を利用する上でのメリットと注意点とは

本来のこの制度の意義としては、経済的理由などにより進学が難しい学生の為に活用される制度であり、経済状況が芳しくない家庭の学生であっても利用する事が可能なものであり、その返済についても、就学開始から請求されるものが一般的です。

そして奨学金ローン、借金を抱えている為に、就職などにおいて不利に働く材料にならないかなどといった懸念もありますが、基本的に勉学の為に借り入れたローン、借金であるといったものである為、社会的にも受け入れてもらいやすいものであると言えます。

また金利についても最高で3%の低金利であり、決して返済不可能なものではありません。
これらの事はこの制度を利用する上でメリットであると言え、活用をおすすめ出来る理由として挙げられます。

一方、注意点としては、奨学金を受け取れる期間は卒業までの最短修業期間と決められています。
その為、万が一、留年や休学などをした場合には、卒業までの受け取りが出来なくなります。

また返済は長期に亘るものが多く、日本学生支援機構の奨学金を受けて、四年制大学に進学した場合には、国公立か私立かなどによっても異なりますが、返済期間はおよそ13年から18年となります。

その為、繰り上げ返済などをしない限りは、完済するのには35歳から40歳という事になり、卒業後の人生設計などと照らし合わせながら返済計画を組む事をおすすめします。

給付型と貸与型、そして利用されている制度とは

そして奨学金は二種類に分かれます。

まず給付型とは、その名の如く、返済の必要がないものを指します。この場合には自治体や企業などが主催となっており、給付される額などはそれぞれの主催元により異なります。

次に貸与型ですが、これは卒業後に返済義務のあるものを指します。

これには無利子と有利子のものがあり、返済された奨学金は次の奨学金を必要としている世代に再活用されるというシステムになっています。

次に、学生達に利用されている制度としては、学内制度が挙げられます。
これは短期大学、四年制大学、大学院がそれぞれに学内制度を設けており、近年では私立を始め、国公立でも設けている所も増えて来ています。

他には、育英団体、公共法人の制度などもあり、こちらは団体側から大学に対して奨学金を申し出るものとなっている為、学校によっては利用出来る人数などに違いがあります。大学は私立、国公立は問われません。

この制度は8割が給付型のものであり、学校側からの推薦を受けた学生を団体側が審査し、融資を決定します。

その他にも無利子で貸付型のものとして、あしなが育英会や、交通遺児育英会などがあり、新聞奨学金制度では奨学金の他に給与も支払われるものなどがあります。

おすすめの制度とは何なのか

数ある制度の中で、おすすめとして挙げるとすれば、最も利用者の多い、日本学生支援機構であると言えます。

おすすめする理由の一つとしては、この日本学生支援機構は、利用している大学生、短大生を含め、全体の約3割の学生が利用している最も有名な制度であるからと言えます。

そして奨学金としては、返済義務のある貸与型になり、第一種第二種に分かれます。

まず第一種は貸与型ですが、これは無利子の貸与型となります。
利用条件としては、採用基準が非常に厳しく設けられており、何よりも高い学力が求められます。

大学進学前に申し込む場合には、申し込みまでの高校の成績が5段階中、平均3.5以上である事が求められる一方で、財政不足などの理由により、基準を満たしていても採用されないケースなどもあります。

その為、利用出来るタイミングなどが合えば、おすすめであると言えます。

次に第二種です。

こちらは有利子の貸与型となっており、金利は最大で年3%となっています。
金利を考える上でのポイントとしては、在学中には利子が加算されず、卒業後の返済時以降に加算されるシステムとなっています。

審査基準においても、第一種と比較すると緩和されており、高校在学時の成績がその高校における平均以上であれば良いとされていたり、本人の意欲などを積極的に尊重した融資がされるシステムとなっています。こちらの方が広く奨学金を融資する場を設けている事もあり、利用にはよりおすすめであると言えます。

この様に個々におけるそれぞれの条件によっても、おすすめの制度などは変わってきますが、まずは制度それぞれの特性と自分とを照らし合わせ、自分に最適な制度を利用する事が重要であると言えます。