奨学金の利率は3%

よく奨学金の話をするときに「利率が3%」といったことが前提になっている記事などをよく見かけるのですが、実際には3%ではありません。

日本学生支援機構のホームページで第二種奨学金(利息付)について説明していますが「年利3%を上限とする」という風に書かれていることが一人歩きして「年3%」と勘違いされたのではないかと思っています。

日本学生支援機構の返還シミュレーション(簡易版)でも3%で試算していますのでそういうことも手伝ってかとも思いますが…

では、日本学生支援機構において奨学金の利率はどのように決まっているのでしょうか。

これは住宅ローン等と同様、ある指標となる利率をもとに決められています。その利率というのが財政融資資金からの借入利率および日本学生支援債券の利率を加重平均したものです。

また、奨学金の利率には「利率固定方式」「利率見直し方式」という2つが選択できるようになっています。

住宅ローンで例えるところの「全期間固定金利」と「変動金利」といったものです。

それぞれの考え方も住宅ローンの金利と同じで「利率固定方式」は市場金利に関係なく一定の金利に対し「利率見直し方式」は概ね5年ごとに金利を見直します。

このように奨学金といっても一律3%で貸し出しているわけではないということです。

奨学金の利率は高い

最近、報道番組やインターネット等で奨学金が返済できない若者であったり奨学金はサラ金より悪質だなんてことを目にしたり耳にしたりする機会があると思います。一度はご覧になられたことがあるのではないでしょうか。

では、実際にどうなのか?他の借入れの利率と比較してみましょう。

現在の日本学生支援機構の金利は
利率固定方式 0.63%
利率見直し方式 0.10%

では消費者金融を見てみましょう。いわゆるキャッシングと言われているものです。

代表的なところを挙げます。

アコム 4.7%~18.0%
プロミス 4.5%~17.8%
モビット 3.0%~18.0%
アイフル 4.5%~18.0%

次に銀行系カードローン

新生銀行カードローン レイク 4.5%~18.0%
みずほ銀行 4.0%~14.0%
三菱東京UFJ銀行 バンクイック 4.6%~14.6%
イオン銀行 3.8%~13.8%

最後に住宅ローン

  変動 固定
ソニー銀行 0..839% 1.930%(20年超)
住信SBIネット銀行 0.70% 2.77%(20年)
りそな銀行 0.775% 2.950%(20年)

それぞれ借入する金額は違いますが利率という点だけで見ると圧倒的に奨学金の方が低いですよね。過去の分とは利率が違うので一概には言えない点はありますが、これから返済するという人はかなり好条件で奨学金を借りているという計算ができます。

ただ、この奨学金の利率というのが貸与を受けた時点で決まるのではなく貸与が終了した時点で決まるので、今借りれば大学生なら4年後に利率が決まってしまうというデメリットがあります。

4年後の景気なんてものは予測はできませんから奨学金を借りるにしても相当な目的意識を持ったうえで借りないといけないということです。

そうはいっても上限が3%ですので他の金融機関で教育ローンを借りることを考えると返済リスクはかなり低いのではないかと考えられます。