申込時期には注意が必要

「進学時の教育資金」の話題になると必ず比較されるのが奨学金(日本学生支援機構)教育ローンです。

この2つは基本的に「借りる」という点では共通していますが、1点だけ大きく異ることがあるんです。その異なる点とは申込時期に期限があるかないかです。

教育ローンは銀行が営業している時間であれば何時でも申込みできますが、奨学金の場合は申込書類の提出時期が決められています。

入学前の予約採用申込みは5月~7月10月~11月(予備として12月~翌年1月)になっており、在学採用の申込みは毎年春といったように決められています。
※詳しい申込み時期に関しては日本学生支援機構のホームページ、または在学している学校で確認してください

ただ、事故や病気もしくは火災・風水害等が原因で家計が急変した場合などは緊急採用奨学金(第一種奨学金)応急採用奨学金(第二種奨学金)といったものが用意されており、家計急変から12ヶ月以内であれば年間通じて随時採用しています。(予算の都合上、翌年度になることもある)

このように奨学金は緊急時以外は申込み時期が限られているので、事前に確認をして書類などの準備はしておくことが大切です。

申し込んでから採用候補者決定まではどれくらい

申込書類提出期限から約3~5ヶ月後に採用候補者が決定します。

教育ローンの場合なら審査回答は早くて即日、通常であれば2、3営業日くらいです。その他契約を含めても5日~2週間程度あれば融資実行まで進めることができるので、奨学金に比べるとかなりの差が出てくることになります。

また、奨学金は申込み等で必要となる書類が教育ローンに比べると非常に多く、手続きも煩雑です。

ただ、金利面でみると奨学金と教育ローンでは大きく違ってきます。

現状での教育ローンの金利は2%台が多いのに対して奨学金は利率固定方式(固定金利)で0.63%利率見直し方式(変動金利)が0.10%となっており、かなりの開きが出ています。それだけでなく市場金利が上昇局面にあっても上限金利が3%と決まっているので返済面での安心感はあります。

奨学金は申込み時期が限られていること、審査のスピードが遅いこと、手続きの煩雑さといった面では教育ローンと比較して劣ってはいるものの、将来発生する返済面ではかなり有利な内容になっています。

これらの点を踏まえたうえで奨学金を利用するかどうかをしっかり検討していただければいいのではないでしょうか。