家庭の事情で大学等へ進学したいが金銭的に厳しいといった場合に奨学金が使われることが多いのですが、ほとんどの場合が利息付きの奨学金を利用しています。

無利息の奨学金もあるにはあるのですが、これは審査であったり条件が厳しく利用できる人は一部の人に限られるというのが現状です。

この奨学金は大学を卒業し就職してから毎月数万円を十数年かけて返済していくのですが、身体を壊したりして仕事を続けることが難しくなり収入がなくなってしまうとどうなるのでしょうか。

返済が遅れた分には延滞金が容赦なくかかり総返済額はどんどん膨らんでいくばかり

しかも3ヶ月以上の延滞をすると個人信用情報へ登録され、そのことによって金融機関からの借入れなどが厳しい状況となってしまうのです。

最近では非正規雇用が増え、なかなか正社員になれずにいる人が多くなっています。

どれだけ頑張っても正社員になれるかどうかわからないといった不安を感じながら何とか生活している状況で重くのしかかる奨学金の返済…

賃金アップも見込めない状況でどうするかということを考えた先にたどり着くのが「債務整理」

では、もし仮に債務整理をするとした場合、この奨学金はどうなるのでしょうか。

まず債務整理には「任意整理」「民事再生」「自己破産」の3つがあります。

このうち「民事再生」と「自己破産」に関しては債権者を選択することができないため、複数箇所からの借入れ全てを債務整理するという形になります。

一方「任意整理」は債権者を選択することができるという形になっています。

本題の奨学金の債務整理ですが、そもそも返済義務のある奨学金を借りるときには保証人が必要になってきます。

となると、債務整理した本人は支払いをしなくてよくなるのですが、返済されなかった奨学金の請求は保証人へ行くことになってしまうのです。

返済できなくなって苦しんだ結果、選んだ債務整理という道が親や親族へ迷惑をかけてしまうという非常に厳しい現実が待ち受けているというわけです。

もしどうしても債務整理しか選択しがないという場合でも弁護士などの専門家へ相談し、先ほど書いたようなことにならないような策を講じることが大切でしょう。

この奨学金の返済問題については色々なところで裁判が行われたりしていますが、判決としては奨学金を借りた側に厳しい内容になっています。

経済状況もあまりパッとしない中、これから奨学金を借りようとするのであれば「返せなくなったときはどうするか」ということをあらかじめ想定していないといけないかもしれません。