奨学金の種類

奨学金と信用情報の話をする前に奨学金について簡単に説明しておきます。

奨学金は大きく「給付型」「貸与型」の2種類に分けることができます。まず給付型ですが、これは企業や自治体などが主宰しているものが多いのですが、欧米に比べて日本の場合は少なく一部の生徒しか利用されていないのが現状です。

最近では国立大学が個別に給付型の奨学金を整備するといった動きもあるので、受験予定の学校でこの制度が整備されているのであれば申請を検討するのもいいかもしれません。

一方、貸与型の奨学金ですが、これは日本学生支援機構のものが有名で「第一種奨学金」「第二種奨学金」があります。

この第一種と第二種の大きな違いは利子があるかないかという点です。

その他の違いとしては申請条件と採用基準。第一種は採用の基準が厳しく、仮に基準を満たしたとしても全員が利用できるものではないというのに対し、第二種は条件面がクリア出来ていればほぼ全員が採用され利用できる。

さらに第一種に比べて第二種は約2倍程度の貸与を受けることができる。

第一種と第二種ではこのような違いはあるものの返済義務は発生するというは共通する点です。

返済が遅れるとどうなるか

特に厳しいのが日本学生支援機構の奨学金です。

返済が3ヶ月以上遅れる全国銀行個人信用情報センターへ登録される仕組みになっています。俗にいうブラックリストに載るというわけです。

こうなると、たとえ奨学金を完済したとしても完済後5年間は情報に残り、キャッシングやカードローンだけでなく自動車ローンや住宅ローンの借入れをする際にも影響が出てしまします。

なぜ影響が出るのかというのは、借入れを申込みをすれば各金融機関においてお金を貸していいかの審査を行ないますが、その審査の際に信用情報を必ず確認します。するとその信用情報に奨学金返済を3ヶ月以上延滞したという履歴がしっかりと残っているわけです。

それを見つけた金融機関は間違いなく融資には後ろ向きになります。厳しい金融機関なら即否決。仮に借りることが出来たとしても希望額から減額された状態でしか借りることができないといったことになってしまいます。

ですので、奨学金の返済は思っている以上にシビアに返済をしていかないといけません。

対策として

まず、金銭的な余裕があるのであれば繰上返済をオススメします。

考え方は住宅ローン等と同じで繰上返済した分の期間が短縮され、第二種であれば短縮された分の利息が減るので総返済額が減ります。

次に減額返還制度の利用です。

これは所定の書類を揃えて申請することで毎月の返済額を一定期間2分の1にすることができるというものです。ただこれは返還額を減免するというものではなく、減額した年数に応じて返還年数を最長で10年まで延長するという制度になっています。

もうひとつの対策が返還期限猶予制度

この制度を簡単に説明すると一定期間返済を待ってくれるというものです。ただこれも減免するというものではなく返還期限を最大で10年まで延長できるというもので最終的には全て返還しなくてはなりません。

しかも審査があり、それに通らないと返還期限猶予制度は利用できないという厳しいものになっています。

対策として3つ挙げましたが、減額返還制度と返還期限猶予制度に関しては延滞していないことが前提ですので既に延滞をしている場合は別の対策が必要となります。

既に延滞している場合の対策

先ほど既に延滞している場合は減額返還制度返還期限猶予制度が利用できないという説明をしましたが、返還期限猶予制度では猶予するに相当する事由があり、それを証明するものがあれば遡って猶予してもらえるようになりました。

また、平成26年4月からは過去の猶予事由やその証明がない場合でも日本学生支援機構が真に返還が困難であったと認めた場合は返還期間を適用するといった制度の拡充がなされました。

この制度を利用することで延滞をしている人でも返済するための目処をつけることが可能になるというわけです。

ただ、すでに3ヶ月以上延滞をしているのであればこの制度を利用しても信用情報の延滞情報の履歴は消えませんので、その点についてはご注意ください。

上記で説明した減額返還制度と返還期限猶予については以下のURLに詳しく書いておりますのでそちらをご覧ください。

【減額返還制度】
http://www.jasso.go.jp/henkan/gengakuhenkan.html

【返還期限猶予】
http://www.jasso.go.jp/henkan/yuuyo/ippan.html